【HSPと仕事】HSPは社会不適合者？特徴や強みを理解して自分に合った仕事で最高の人生を送るには

HSPの気質に息苦しさを感じながら働いていませんか？

少しのミスを何日も引きずっては、そのことで頭の中が一杯で動けなくなったり、隣の人の引き出しの開閉音が気になって集中できなかったり。

周りと比べて、自分は仕事ができないダメな人間だなと自己否定を繰り返していませんか。

今回は、生きづらさを抱えながらも日々生きていくために働くHSPに向けて、この記事を書いています。

「HSPに向いている仕事が知りたい」「HSPの気質に悩んでいる」「現状を変えたい」と思っている方は、ぜひこの記事を最後まで読んでいってくださいね。

HSPは社会不適合者なのか？

いきなりですが、答えは、「NO」です。

内向的・人付き合いが苦手・繊細というワードは確かに面倒臭そうですよね（笑）

しかし、はっきりと否定できます。

生きづらいのは自分の輝ける場所じゃなかっただけなのです。

筆者自身、自分がHSPという気質であることを理解して受け入れてからは、自分優先で仕事を選択することができるようになりました。現在は自分に合った環境で働くことができていると感じています。

HSPが抱える生きづらさ

今でこそHSPということばが広く知られるようになり、少しずつさHSPの特性に対する理解が浸透しつつあるように見えますが、現場レベルでは、今なお、生きづらさを抱えて苦しんでいる人は少なくないのが現状です。

筆者自身もHSPであり、実際に同じようにHSPとして悩み苦しみ、現在進行形でHSPという気質に対して日々向き合っています。

目を逸らさずに向き合うこと、逃げないことで、HSPである自分の特性を活かそうと思えるようになりました。

HSPは気質であるため完全に無くすことはできませんが、一番辛かった時期と比べてとても快適に過ごせるようになっています。

周囲が気になって集中できない

HSPは五感が鋭く、非HSPが気にならない音などにも反応してしまいます。

自分への自信のなさから、周囲の視線や話し声、資料を置く音、タイピングの音、着信音など…自分に向けられたもので無くても「自分に向けられた」と感じてしまうこともあります。

そうした環境だと、自分の後ろの棚を見て話している人がいるだけで注意散漫になったり、些細なことに反応するたびに思考停止を繰り返して、仕事に集中できず残業を繰り返してしまうなどの悪循環が生まれます。

先回りして考えすぎて動けなくなる

「コレをしたらココが停滞するな…それなら今はコチラを先に処理したら良いかな…でも自分が処理している間に他の人が使いたいってなったらどうしよう」など、一つの行動を起こすまでに色々と考えすぎてしまうことがあります。

この慎重さはHSPの長所でもありますが、うまく処理できずに仕事への嫌悪感に繋がってしまうこともあります。

気を遣いすぎてしまう

HSPは相手の反応や雰囲気の変化を敏感に察知するため、相手が求めているものがなんとなく分かります。

長所でもあるその能力ですが、度が過ぎると相手へ合わせすぎて自分の意見が言えなくなってしまったり、悪意を持った人からは搾取される原因にもなってしまいます。

「仕事ができないダメ人間」と自己否定が始まる

上記のようなことを繰り返し、周りと比べては「自分は普通じゃない」「仕事ができない人間だ」と自己否定してしまいます。

本当は自分に合っていない環境が原因であるのに、全て自分が悪いように考えてしまうのです。

HSPとは？

ここでは、HSPとはなんぞや？という方のために簡単に解説をします。

HSPについてもう知っているよ、という方は下の目次まで飛んでください。
→　HSPに共通する強み

HSP（エイチ・エス・ピー）とはHighly Sensitive Personの略で、アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏によって提唱された概念であり「繊細で感受性が高い敏感な人」のことを指します。

五感や感受性が非常に敏感で、周囲の刺激を強く受けやすいという特徴を持っています。

通常人間は目に見えない境界線を持っていて、この境界線が強いほど他者の影響を受けにくいとされています。スピリチュアルの世界ではオーラと呼んだりしますね。

HSPはこの境界線が生まれつきもろく弱いため、周囲の影響を人一倍受けてしまうのです。

HSPに共通する特徴（DOES）

以下はHSPを定義するDOES（ダズ）と呼ばれる4つの特徴で、この特徴全てに当てはまる場合はHSPであるとされています。

地球上の人口の15％〜20％、つまり約5人に1人がHSPであるといわれていて、最近はHSPを自認する人も増えてきています。

HSPの4タイプについて

HSPは外交的か内向的か、刺激を求めるかどうかによって以下のように4タイプに分類されます。

内向的な場合、大勢でワイワイ過ごすことよりも一人だったり親しい人と過ごすことを好む傾向があります。

反対に外交的な場合は、人との交流で元気をもらえるので一人だと寂しさを感じやすくなります。

刺激を求める場合は、流行に敏感で新しいものが好きだったり、環境の変化を好む傾向にあります。

刺激を求めない場合は、慣れ親しんだ場所や物を好み、クラス替えや配置換えなどの環境変化を苦手とする傾向があります。

先に説明した通り、どのタイプも共通して、人一倍物事を深く考え、あらゆる刺激に敏感で他者への共感力が高いという特徴を持っています。

HSPに共通する強み

今までみてきたHSPの特徴は、現代社会の喧騒の中ではネガティブな面が強く出てしまうこともあります。

しかし、決してネガティブなことばかりではありません。昭和・平成を過ぎて令和の今、HSPの強みはもっともっと飛躍するためには必要なものでもあるのです。

ここでは、HSPに共通する強みを解説していきます。一つずつ自分の中に落とし込んでくださいね。

高い共感力

共感力が高いゆえに悩むことも多いHSPですが、相手の気持ちに心から共感ができ、人の痛みがわかるという抜群に高い共感力も持っています。

人の痛みをが手に取るようにわかるからこそ、目の前の人に対して思いやりを持った行動ができます。HSPは頭で考えずとも自然とできてしまうのです。

表面上の共感と心からの共感は似て非なるもので、共感してもらった相手にはしっかりと伝わるため、信頼構築にも繋がります。

気をつけて欲しいのは、共感力が高いゆえに、人の悩みや苦しみを自分のことのように受け止め、心をすり減らしてしまうことがあること。共感のエネルギーを自身に向け、心を癒す時間を持つことが大切です。

細かいことに気づく洞察力

先に解説したとおり、HSPにとって生きづらさにもつながる特徴ですが、この特徴を理解して前向きに受け入れることで一転して長所になるのです。

ほとんどの人間が自分にしか興味がない中で、周囲の細かい変化に気づくことができる洞察力を持つことは素晴らしいことです。

相手の望むことが先回りしてできたり、友達や家族など親しい人が嬉しそうなときも「何か嬉しいことがあったのかな」と気付けたり、疲れを隠している人を気遣うことができることは、本来人間が目指す「幸せになること」にも繋がっていくのです。

五感が鋭く幸せを感じやすい

五感が鋭く、四季の変化を敏感に察知することができます。

例えば、窓を開けた時の太陽の匂いに癒されたり、朝起きたときの空気の匂いで雨が降りそうだと感じたり、爽やかな風を受けて春の匂いを感じたり。HSPが当たり前にしていることが、実は多くの人にとって当たり前ではないことなのです。

特に日本は素晴らしい四季の変化があるので、HSPは季節の変化を感じやすく些細な幸せを感じやすいでしょう。

深く物事を考えられる

一つの情報から十のことを想像できるほど、物事を深く多角的に捉えることが得意です。自分の出した答えだけではなく、様々な視点から物事を考えることができるので、固定観念にとらわれず、柔軟に考えを進めることができます。

チームでプロジェクトに取り組む際、メンバーそれぞれの意見を積極的に聞き取り、それぞれの強みを活かせる役割分担を検討することも得意です。

クリエイティブな才能をもつ

HSPはその豊かな五感によってクリエイティブな才能をもっています。

非HSPにとっては何ともない日常生活でもHSPにとっては刺激の連続で、受けた刺激をそのまま作品に落とし込んだり細かい感情表現をすることで、多くの人から共感を呼びます。

ふとした瞬間に自分の世界に入りこんでは頭の中で想像を繰り広げることも多く、興味のあることには時間を忘れて取り組めたり、無限にアイデアが湧いてくることもあります。

HSPに向いている仕事

HSPにはたくさんの強みがあることが分かりました。

ここでは、HSPにはどのような仕事が向いているのか一つずつ解説していきます。自分の持っている特徴が仕事になることにワクワクしながら読んでみてくださいね。

それではさっそく解説していきましょう。

カウンセラー・セラピスト

HSPは他人の感情やニーズに敏感に反応し、深い理解を提供することが得意なのでカウンセラーやセラピストに向いています。

高い共感力と傾聴力でクライアントとの信頼関係を築き、感情や問題を深く理解して適切なサポートやアドバイスを提供することができます。

共感力が高すぎるあまりクライアントのネガティブなエネルギーを受けやすいため、浄化をしたり自分の心身が健康かを常にチェックすることが大切です。

特に向いている型：全HSP

※向いている型についてはあくまでも筆者の私見です

管理部門（総務・経理・人事など）

HSPは会社の管理部門においても能力を発揮できます。総務や人事では細かい気配りや深い洞察力や傾聴力が、経理では集中力や正確性を活かすことができます。

ただ、HSPの強みを活かすには、電話対応が少なかったりリモートワークや働く席が自由なフリーアドレスを取り入れているなど、働く環境について柔軟な企業であるかを見極める必要があります。

比較的若い企業やベンチャー企業などは、それらを取り入れていることが多く、HSPでも問題なく能力を発揮できます。

特に向いている型：内向型HSP・HSE

※向いている型についてはあくまでも筆者の私見です

営業（ノルマなし）

既存顧客のフォローを行うルート営業やカウンターセールスなどはノルマを設けていない企業も多く、目の前の顧客に対する提案力や細かい気配りなどが重要視されます。

数字に追われることが苦手なHSPであっても、共感力や傾聴力を発揮しながら活躍ができる職種です。実際にソフトウェア企業であるサイボウズはノルマがなく、体育会系ではないロジカルな営業スタイルのようです。

特に向いている型：HSS型HSP・HSS型HSE

※向いている型についてはあくまでも筆者の私見です

接客業

HSPは共感力が高く、人の役に立ちたいという気持ちが強い傾向があるため、接客業に向いています。

高い感受性から、他人の感情やニーズに敏感に察知することで顧客の要望や状況に柔軟に対応することができ、心地よい空間を提供することができるでしょう。また、細部にまで注意を払い、顧客の期待を超えるサービスを提供することも可能です。

しかし、忙しい時や緊張感のある場面での対応がストレスとなることがあるため、適切なストレス管理が重要です。

特に向いている型：HSE・HSS型HSE

※向いている型についてはあくまでも筆者の私見です

クリエイティブ職（ブロガー・動画制作など）

「HSPに共通する強み」でも説明した通り、HSPは豊かな感受性と想像力、そして些細な変化や矛盾にも気づける鋭い観察力と洞察力を持っています。

そのため、作品にリアリティを与えたり、深いメッセージを込めたりすることができます。例えば、ブロガーであれば、自分自身の体験を踏まえ、自分の内面から湧き出るイメージを文字に起こすことで共感を得ることができます。

特に向いている型：全HSP

※向いている型についてはあくまでも筆者の私見です

HSPが陥りやすい注意すべきこと

HSPにはたくさんの強みがあること、それを活かすことのできる仕事があることが分かりましたね。

ここでは、そんなHSPが仕事で陥りやすい注意点を解説していきます。頭の片隅に置いて、悩みのサイクルに突入した時の突破口になれば嬉しいです。

完璧主義になりやすいこと

出来上がった仕事を見直して、気になる点を修正しているうちに全てやり直したくなったことはありませんか？

HSPは細かいことにも気づくため、自分のやっている仕事に対して完璧主義になりやすい傾向があります。自分の納得するまで仕事に向き合えることは素晴らしいですが、ずっと続けていくと疲労が蓄積したり仕事の進捗を滞らせる原因にもなってしまいます。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉は、何事においてもやり過ぎることはやり足らないことと同じように、よくないという意味を持ちます。

この言葉を頭の片隅に置いて仕事に向き合ってみてはいかがでしょうか。

思考が他人軸になってしまうこと

HSPは常に周囲との違いを感じながら生きています。

今までの日本の教育では、周りと合わせることが重要視されていたため、大多数の周囲が「正」で、自分は「誤」だと思い込んでいる人も多いのです。

しかし、自分を否定して他人の言葉や信条で生き続けた先には何も残りません。

自分の感情を認め、自分を信頼して、自分を愛して、自分軸で生きることを今この瞬間から心がけましょう。

自分に合う仕事の探し方

では、自分に合う仕事はどのように探せばいいのでしょうか？

「自分に合う仕事がいまいちわからない」
「正社員がいい」
「仕事はほどほどに趣味の時間を大切にしたい」
「いきなり長時間働くのはキツい」

など、色々な要望があると思います。

ここでは、自分の要望に合った仕事の見つけ方について詳しく解説していきます。

自分に合う仕事がわからないなら【リゾートバイト】

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ここではいくつかおすすめのリゾートバイトをピックアップしました。

ほとんどが時給制で、寮付き（光熱費込み）・ご飯付きと待遇面が良く、これから自分の興味ある仕事を探したい人にピッタリです。

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まとめ：HSPの強みを活かして輝ける場所を自分の手で掴もう

いかがでしたか？

一般的に内向的で現代社会で生きていくには困難さを抱えているようにみえるHSPですが、とてもたくさんの強みや可能性を秘めていることに気づいていただけたでしょうか。

令和の今、昭和・平成時代のように横一列に並んで人と同じ道を歩むことだけが良しという価値観は薄れてきています。自分次第でHSPの強みを活かして働くことも可能なのです。

今までの画一的な価値観を捨て、HSPならではの強みを活かしながら、最高の人生を生きましょう。

この記事が、HSPのあなたが最大限輝くことができる仕事を見つけて、毎日幸せの連続で過ごすヒントになったら幸いです。