「どうして仕事が続かないんだろう」
「仕事で嫌なことがあるとすぐに辞めたくなる」
「もうこんな自分嫌だ」
このように一人で悩んではいませんか?
大丈夫!この記事を読めば、仕事が続かない原因が分かります。
次こそ自分に合った仕事を見つけるヒントが見つかりますよ。
それでは早速みていきましょう!
仕事が続かない4つの理由
人間関係
おそらくこの理由で悩んでいる人が一番多いのではないでしょうか?
筆者も過去人間関係に悩み、何度も転職を繰り返してきたので痛いほど気持ちが分かります。1日のほとんどの時間を共に過ごす人たちとの関係に悩みを抱えると、HSPでなくても苦痛で仕方ないですよね。
特にHSPは相手の雰囲気や空気を敏感に察知するので、周りの負の感情や職場の重い空気を感じ取ってしまいます。
また、HSPは基本的に相手の状況や立場を考えて発言や行動ができますが、これは半自動的に体が動く反射のようなもので、生まれつき繊細なHSPにとっては当たり前のこと。
しかし、HSPではない人にとってはそうではありません。
HSPが当たり前と思ってるレベルで相手を思いやることが当たり前ではないのです。
HSPは自分にとって当たり前というこの感覚を、周りにも求めてしまう傾向があります。
そのため、相手が自分の考える発言や行動をとらないと、「なんで?」「意地悪された」と怒りの感情が湧いたり嫌悪感を抱くようになります。色々な人がいる職場では特にその傾向が顕著になり、人間関係が苦手だと感じるようになるのです。
毎日の通勤が苦痛
HSPは毎日の通勤だけでも体力をごっそり奪われます。
特に通勤中は多くの人が急いでいます。感情的になっている人や様々なストレスを抱えている人と居合わせることもあるでしょう。
そんなとき、HSPのもつ高い感受性が反応して「あの人イライラしてるな」「体調が悪そうだけど大丈夫かな」などと、相手の気持ちに共感して自分もイライラしたり不安を感じてしまうのです。
HSPではない人が通勤で「人が多くて疲れたな」と感じるなら、HSPは「今すぐ家に帰って横になって休みたいくらい辛い」というほど、同じ状況でも受ける刺激が違うのです。
さらに匂いや音からもストレスを受けます。
体臭や強い香水、飲み会の後の匂いに雨の日の電車の中の重い生乾きのような匂い。イヤホンから漏れ聞こえる音楽や着信音に話し声。軽くあげただけでも多くのものが刺激になっていることがわかります。
自家用車での通勤の場合でも、渋滞や歩行者など周囲への意識を巡らせているので疲れを感じるでしょう。
毎日職場に着く頃にはHPが半分ほど減っている状態では、全力で仕事に向き合えないのは当然です。
働く環境が合わない
落ち着いて働ける職場環境でないということは、HSPが仕事を辞めたいと感じてしまう最重要ポイント。
意外と気づいていない人も多いのではないでしょうか。
「人間関係も良いし給与も高いから」とはじめのうちは我慢できていても、合わない環境で働くことで毎日ストレスが蓄積されてくるのです。
早ければ数ヶ月、数年以内には働くことが辛くなってくるでしょう。
環境が合わないということはそれだけHSPにとってとても強いストレスがかかることなのです。
例えば、特に会社の照明が明るすぎたり夏は暑くて冬は寒いなど。上着を羽織ったり湯たんぽを用意したりして凌げればまだ良いでしょう。
特にストレスを受けやすいのは、人からの刺激。
視界に入る前方両隣の人に違和感を感じると集中できません。
具体的には、引き出しを開け閉めする力が強かったり、机が揺れるほど物を強く置いたり。受話器の置き方が乱雑だったり話し声がうるさかったり。HSPは集中力がその都度リセットされます。
どれもこれも「気にする人は気にするけど、気にしない人は気にしない」と個人差が大きいことなので、上司に相談をしても「気にしすぎだ」と言われてしまうこともあるでしょう。
筆者の体験談
そもそも席を変えたいと言い出すことで、隣の人が嫌いだと思われそうで言い出せないことがほとんどではないでしょうか。周りからどう思われるかを気にするHSPなら、なおさら言い出しにくいですよね。
上司に相談して席を変更することが可能な場合は改善の余地がありますが、座席数が限られている職場や狭い室内だとそれも難しいし、相談したことで「隣の人が嫌なのか」と思われるのでは…と派生してどんどん悩みが出てきてしまいます。
実は筆者は、一度だけ座席を変更してもらったことがあります。
しかし、座席変更をしたことで周りの人の目がさらに気になってしまう事態に…
「席替え前の付近の人に不信感を与えたかな」「会社で自分を出すなんてわがままだと思われていないかな」…と強い罪悪感に苛まれ、肩身が狭くなり(周りの人の態度は変わっていない…はず)、通勤することが辛くなってしまい結局逃げるように退職したことがあります。
HSPにとって働く環境がいかに大切なのかがわかる経験でした。
仕事内容が合っていない
HSPにとって苦手なことを仕事にしている可能性も大いにあります。
例えば、数字を競うような営業職であったり、コールセンターなどの顧客からのクレームや要求に対応する仕事では頻繁に感情的なやり取りが発生し、ストレスを感じやすいでしょう。
上記以外にも、「自分は接客が好きで良いと思える商品をおすすめすることは好き」という人の場合、会社が売りたい商品を好きになれない場合なども罪悪感を抱き仕事が辛くなってしまいます。
HSPは好きなことや興味のあることにはストレスを感じづらく、価値観からずれていたり心から良いと思えないことに対しては、ストレスを感じやすいのです。
職場環境や人間関係が良好なのに仕事が辛い、という場合は仕事内容が合っていないことが原因だと考えてみましょう。
今の仕事が合っていないと感じた場合は、自分の価値観をもう一度見つめ直すことが必要です。
本当に自分が好きなこと、大切な価値観を書き出してみましょう。
その二つが実現可能な職場がなければ、フリーランスで働くということを選択肢に入れ始めてみてください。
仕事が続くようになるために重視する一つのこと
それではHSPは全員仕事が続かないのかというとそうではありません。実際に何年も何十年も同じ仕事を続けているHSPの方もいます。
実は、HSPが長く働くために必要なことは、仕事内容や待遇面ではありません。
もちろんそれも大切ですが、最も重要なことではないということです。
これから解説するたった一つのことを最優先にして仕事を探せば、HSPであっても長く働くことができるようになるはずなのです。
短期間で仕事を辞めてしまう生活を変えたいと思っている方は、以下のポイントを大切にしてみてください。
自分に合う環境で働くこと
そうです、何よりも最優先して欲しいのは、自分に合った環境かどうかということ。
これは先に解説したHSPの「仕事が続かない理由」でもあげたとおりです。
HSPは自分が落ち着くことのできる環境でないと集中して本来の力が発揮できません。
(筆者は自己分析が甘くHSPの特性をしっかり理解していなかったので、環境が合わずに6回も転職を繰り返してしまいました)
なぜ自分に合った環境が最も重要なのか?
「自分に合う環境」とは、働く場所や人が自分にとって心地よいものかどうか、ということです。
仕事を待遇面で選んでは、社風や人間関係がなんとなく合わなかったり、プレッシャーが辛くて辞めてしまったことはありませんか?
HSPは、いくら待遇面がよくても、自分に合った環境でないと集中して仕事に取り組むことができません。
これは、HSPが周りの変化や音に敏感で、些細な刺激からストレスを感じやすいためです。音が気になったり空調が強すぎたりと、些細なことでも集中が途切れては仕事も止まります。
そうして作業効率が下がり、周りからの視線が気になるし自分はなんて仕事ができないんだ…と自己否定のループへ突入するのです。
仕事を探す上で最も重要視してほしいことは、体が硬直するようなする環境ではなく、のびのびと心穏やかに働ける、「自分に合った環境」なのです。
自分に合う環境の見つけ方
それでは自分に合った環境とはどのようなものでしょうか。
こればかりは他ならぬ自分に聞いてみる必要があります。自分に合った環境は人それぞれだからです。
HSPでない人にとっては刺激にならないことも、HSPにとっては大きな刺激(ストレス)になることもあります。
そのことを理解して、自分にとってどのような環境であれば高い集中力を持って働くことができるのか、自分との対話が必要です。
「自分に合う環境って言われてもわからない!」という方は、以下のことをぜひ試してみてください。
複数のカフェ(喫茶店)で読書をしてみる
一人で読書をするためには落ち着く環境が必要です。
同じカフェでも、ジャズが流れているような落ち着いた雰囲気のカフェ、至る所で笑い声が聞こえてくるカフェ、勉強や仕事をしている人が多いカフェなど色々なカフェがあります。
上記のように違うタイプのカフェで読書をしてみて、以下の項目について自分の落ち着く感覚を確認してみましょう。
- 落ち着く席の距離感
- 周りの人の話し声が気になる度合い
- 空調は羽織があれば大丈夫か、照明は気にならないか
人が多く話し声が聞こえる中で読書に集中できる場合は、周囲の音や会話がある環境でもそれほどストレスを感じないでしょう。
反対に少しの物音でも気になってしまうという場合は、在宅勤務が向いていると判断することができます。
ある程度距離があれば集中できる場合は、働く席が自由なフリーアドレス制をとっている会社であれば問題ないかもしれません。
自分のことを知る
まずは自分のことをしっかり理解する必要があります。自分のことをきちんと理解せずに新しく仕事を探しても、待遇面や上っ面の綺麗さに惑わされてしまう可能性が高くなるからです。
自分が本当に合う環境を見つけることを優先させましょう。
HSPセルフテスト
自分がHSPであるかどうかについては、HSPという概念を提唱したアーロン氏作成のセルフテストをすると良いでしょう。
①HSPセルフテスト
刺激追及型(HSS型)であるかどうかについては、以下でチェックできます。
②HSS型セルフテスト
外交型であるHSEやHSS型HSEについては、「自分が人との交流を大切にしているか」という点で考えてみましょう。
人と会うことで元気をもらえる、人と会っていない期間が長いと強い孤独を感じたり、元気がでなくなると自覚している場合はHSEまたはHSS型HSEである可能性が高いです。
かくいう筆者は、自分のことをHSEだと思っていましたが、深く自己理解を進めると内向型HSPであることがわかりました。
さらにHSS型の特徴も持っていると感じていますが、割合的には 内向型HSP5:HSS型HSP3:HSE2 というように特徴の強さにばらつきはあるものの、それぞれの特徴を持っていると理解しています。
自分がどのHSPタイプか分からないという方は、まずは上記の①と②のテストを受けてみて、さらに人との交流についてはどのくらい自分が大切にしているのかを考えてみましょう。
その他自己分析ツール
HSPに関するもの以外にも、自分を知るツールとしておすすめなものがあります。
以下にご紹介する2つのツールは、どちらも個人の特性を測るためのツールですが、それぞれ異なる側面に焦点を当てていて、目的に応じて使い分けることが可能です。
【無料】16Personalities
こちらは誰でも気軽に利用できる無料のオンライン診断ツール。
いくつかの設問に答えると16種類の性格タイプに分類され、それぞれのタイプ固有の特性や行動パターンが分かります。
ユングの心理学理論に基づいており、性格は生まれつきのものと環境によって形成されるものの両方の影響を受けるという考え方を採用しています。
無料とは思えないハイクオリティなツールでかなりの高精度です。私は結果が当たりすぎて全て見透かされているようで少し怖かった記憶があります(笑)
【有料】ストレングスファインダー(正式名:クリフトンストレングス)
こちらは米国ギャラップ社が開発したオンライン診断ツールです。完全に有料となりますが、Webサイト上で177個の質問に答えることで、自分の才能(=強みの元)をかなり詳細に導き出すことができます。
マーティン・セリグマンのポジティブ心理学に基づいており、人間の幸福は強みを活かすことで高まるという考え方を採用しています。
各強みに対応する具体的な行動や、その強みを仕事や生活に活かすためのヒントを知ることができます。
診断方法については以下のサイトの説明が分かりやすいので参考までに。
どちらを受けるべき?
自分の性格を深く知りたい、なるべくお金をかけたくないという場合は、【16Personalities】がおすすめです。
自分の強みを活かして成長を目指す場合は、【ストレングスファインダー】が適しているでしょう。
両方のツールを併用することも可能です。16Personalitiesで自分の性格タイプを把握し、ストレングスファインダーでそのタイプに合った強みを特定することで、より深い自己理解を得ることができます。
自分に合う環境の仕事の探し方
自分に合った環境がわかっても、その環境がある仕事をどうやって探すのか気になりますよね。
ここでは、自分に合う環境を理解した上で、その環境がある仕事の探し方について詳しく解説していきます。
転職サイトやアプリを活用する
転職サイトや求人アプリを使って様々な条件で仕事を探してみるのも一つの手段です。
働き方(リモートワーク可、フレックスタイム制など)、職種、業界、企業規模など、譲れない項目を全て入れてみて、どれくらい求人数があるのかを把握することは大切です。
あまりにも求人数が少ない場合は条件が細かすぎるので、優先順位が低い項目を外してみて再度検索してみましょう。
全て外せない!という場合は、会社員という選択肢よりもパートやアルバイトなど雇用形態を変更することも選択肢に入れる必要があります。
さらに、転職サイトやアプリに載っている、企業の雰囲気や社風、働く人の声などは必ずみるようにしましょう。
「この仕事に合う人・合わない人」という項目を設けている場合もあり、自分に合っているかどうかの判断材料にもなります。
その他、必ず確認してほしい情報は以下の3つです。
企業HP
企業HPにはほぼ必ず企業理念や代表の言葉の記載があります。
これはその企業の核となるもので、共感できない場合は注意が必要です。
働いているうちに居心地が悪くなったり社風が合わないと感じるようになる可能性があります。
新卒採用ページ
新卒採用ページには、企業の最新情報が詰まっています。
必ずチェックいただきたいのは「離職率」。
離職率があまりに高い企業は何かしらの問題を抱えている場合が多くあります。
また、職場の写真や先輩社員の情報が載っていることもあります。実際に働く環境や生の声を知ることで、働く姿を想像したり非常に参考となる情報です。
企業の口コミ
企業の口コミサイトも必ず確認するようにしています。
ここで一番確認したいのは「退職理由」。
なぜ退職したいと思ったのか?退職理由が後ろ向きなことが多いのは仕方ありませんが、この項目にあまりにもひどいことが書かれている場合、入社した後に同じ道を辿る可能性が高くなります。
先輩が残してくれた情報を余すことなく活用するようにしましょう。
短期のアルバイトやリゾートバイトをしてみる
人と関わることで充足感を得られるHSEやHSS型HSEの方は、人と関わる仕事がしたいと思っているのではないでしょうか。
その場合は、短期のアルバイトやリゾートバイトで実際に働いてみることをおすすめします。
HSPは思考力が豊かなので、いくらでもイメージを膨らますことができます。
実際に働いてみることで、広がっていたイメージが具体的になり、働く上でのメリットやデメリットを現実的に捉えることができるからです。
ぼんやりと人と関わる仕事がしたいと考えている場合は、リゾートバイトで自分のイメージと一緒か確認してみましょう。
全国のリゾートホテルや旅館、ペンションやスキー場などのリゾート地での住み込みのバイトの案件があります。
リゾートバイト.comの強みは業界No.1の高時給のバイトがあるところ。
また、多くのバイトで寮費・食費、水高熱費が無料のため、金銭的負担もほとんどありません。
その他、スキー場ではリフト券、 温泉地では温泉無料など、働く場所によってさまざまな特典がつきます。
初めてのリゾートバイトは不安もたくさんあるかと思います。
こちらは業界No.1のレビュー数があり、なんとその数2,000件以上。
電話面接後、ダイブのサイトで勤務先のレビュー(口コミ)を見ることが可能となります。
LINE公式アカウントでのお仕事紹介、お問い合わせが可能で連絡のしやすさも魅力ではないでしょうか。
HSPは働く環境によって最大限能力を発揮することができる!
いかがでしたか?
HSPが長く働けない原因は、自分に合わない職場環境であることが理解いただけたでしょうか。
自分の気持ちに嘘をついたり、自分はわがままで仕事ができないというような自分を否定する考え方はこの瞬間から捨てましょう。
自分に合った環境さえ理解して貪欲に追い求めれば、無理なく長く働くことができるはずです。
人の気持ちがわかるため周りの意見に左右されやすいHSPですが、自分の気持ちや考えを最優先して良いのです。
むしろ最優先させないと、現場からは抜け出せません。
名の知れた大企業だったり、キラキラした企業である必要はありません。
最後に大事なことを以下にまとめます。
- HSPが長く働くためには自分に合った環境が何よりも大切
- 自分を理解し、自分が心地よいと感じる環境を知る
- 自分に合う環境は待っていても見つからない。自分で探しに行く
HSPであるあなたが、自分に合う環境を見つけ、楽しく働くことができることを祈っております。